#01世界水準の品質

世界の海から選んだ最高峰の素材で、最高峰のおいしさを。
海域や加工方法も季節毎に厳しくチェック。

私たちが追求しているのは、「日本で一番」より「世界で一番」おいしい原料。「おいしさ」「品質」「旬」のすべてを備えた世界最高峰の魚だけを使って、最高のかまぼこを仕立てています。

四半世紀前から、私たちはアメリカ、タイのパートナー企業と共同開発をスタート。漁獲する海域、魚のサイズ、水揚げから加工までの時間、細かな製法についてシーズン毎にミーティングを重ね、品質のバージョンアップを図っております。

また、主原料となる「吉次」については、三陸産などの近海ものを厳選。自社で一尾一尾包丁で捌いてすり身にし、常に最高の状態でかまぼこに仕立てるよう努めております。世界の旬のものと、近海の旬のもの。どちらも欠かせない、大切なかまぼこづくりの素材です。

また、塩にはじまり、酒、しょうゆ、チーズなどにおいても、高度な技術を持つメーカーと独自の製品を共同開発。ほかでは味わえないかまぼこづくりの一環として、季節毎にレシピを見直して進化を続けております。

#02東日本大震災

これまで復興のご支援を賜りました皆様に心から厚く感謝と御礼を申し上げます。
感謝を前に進む力に変え、日々精進してまいります。

東日本大震災からの事業再開後、当社では被災と復興の経験を「過去の不幸なできごと」で終わらせないため、事業継続活動に取り組みました。

はじめに行ったのは、平時と有事の活動体制の明確化です。有事の際に組むべき体制を予め確認しておくことや、安全衛生委員会の若手メンバー育成に力を注ぎました。2013年10月には、防災・管理危機マニュアルを策定。人命第一優先に対応をとることを、重点的に盛り込みました。また、防災資機材の配備も徹底しました。

2014年2月に「ISO22301:2012」認証取得後も、2015年2月「日本政策投資銀行」BCM格付Aランク取得、2015年3月「事業継続推進機構」主催・BCAOアワード2014優秀実践賞受賞など、さまざまな“活動の証”を頂戴しております。

地震や大雨といった自然災害や感染症などのリスク発生時にも、慌てずに事業を継続できるように。社員はもちろん、お客様、地域の皆様とともに目の前の危機を乗り越えられるように。多方面への備えを積み重ねております。

現在も、社内で100名以上の普通救命講習受講、年間数十回の演習訓練実施など、さまざまな活動を継続中です。徹底した事業継続活動で、どんなリスクにも負けない会社へ。再び皆様にかまぼこをお届けできる喜びを忘れず、私たちは100点満点のかまぼこを目指し、日々精進してまいります。

#03ベロかま

お客様から愛された「ベロかまぼこ」は信頼の証。
あたたかな風景の記憶を、新しい文化につなげたい。

今より少し昔のお話。
石巻本店の入口には、お客様が通る扉とは別に、小さな窓があります。この窓が開くのは、常連さんがある言葉をかけてくださるとき。

「ベロ、1枚ね」

ベロとは、笹かまぼこを明治・大正にかけて舌のような形とやわらかさを表現した呼び名のこと。 「ベロかまぼこ」の愛称で呼ばれることもありました。「笹かまぼこ」とはまた雰囲気がことなる、あたたかい表現です。

「ちょっと食べたくなってさ」

1枚だけ買って食べるというスタイルは、他の県ではなかなか見られないでしょう。 笹かまぼこが、身近な食べ物として根づいてきた宮城ならではの、愛すべき風景であったと感じております。

この風景の記憶とお客様からの信頼を未来につなぐことが、私たちの使命。 変わらない思いとともに、新しい笹かまぼこの文化を生み出していきたいと考えております。